ギフテッド教育について②

はじめに

今回は自閉症スペクトラムを持っていて、勉強面はギフテッドであろうと想定される中学3年生のKOちゃんが数学・理科をとっても頑張っているので、それまでの軌跡を記載したいと思います。

 

彼女の特性

・自閉症スペクトラムがある(話さなくて済むなら声を出したくない感じもある)

・学校は授業がつまらない為不登校

・各科目尋常じゃなく理解力がある

・一度しか聞いた事ない事でも覚えている期間が長い記憶力

理解力と記憶力については僕(塾長中村大介)よりも多分高いぐらい

どんな事をやったか?

全ての実施事項をお母さんと密に相談しながら進めました。

 

学校がつまならいので、中学はそのまま不登校のまま卒業するつもりで、中学3年生から

・通信制高校へ通う

・高卒認定試験を取得する

二点の目標を達成する為に、学校に行っていない期間の数学、理科の内容を洗いざらい学習するところからスタートしました。

 

レッスン中も話す事が出来ないので、当初はコミュニケーション取るのが非常に難しかったです。

二回目のレッスンの際にお母さんからご提案頂き、共有しているホワイトボードへ字を書いていくスタイルにした所、

・問題の解答の確認

・KOちゃんの思っている事の把握

が出来るようになりました。自閉症の子だとオンラインで繋げながらホワイトボードに話したい事を書くのは、話すよりもやりやすいのかもしれません。

 

コミニケションが取れるようになった後は学科の勉強に集中して取り組めるようになった為、以下の事を気を遣いながらレッスンを実施しました。

・内容を理解出来ているかを基本問題を解いてもらう事で確認する

・余裕で出来ている場合はすぐに次の新しい内容に進む

・少し解くのに時間がかかる場合は、基本より少し難しい問題をもう一度解いてもらう

・難問は課題として本人に実施してもらう

・自身でやった難問の中で出来なかった場合、及び疑問点がある場合のみ次のレッスンで解説

 

このサイクルを一般的な子達の二倍ぐらいの速度で実施したところ、かなり成果が表れて現在は高校3年生の内容を共に学習できるようになりました。

ギフテッド教育まとめ

今回のKOちゃんを通して、

・コミュニケーション手段の最適化

・学習内容の細分化

・レッスン速度の最適化

がとても大事であると感じたのと、通常の枠組みに捕らわれずに広い視野でレッスンを行う事が重要という事がわかりました。