数学:平方数について

中学生の子供たちからよく、「平方数(二乗の数)を計算するのが面倒だからどうしたらよいか?」という質問を受けるので、答えをまとめてみました。

 

11~16の平方数は頻出なので、これらの平方数は覚えた方がよいです。九九の表を覚えたときのように覚えましょう。

 

11の二乗 → 121  

12の二乗 → 144  

13の二乗 → 169  

14の二乗 → 196  

15の二乗 → 225  

16の二乗 → 256  

 

です。

 

まんま覚えるのが苦手な人のための予備知識!

 

平方数が出てくるところで使える展開の知識を使うと、これらの平方数を暗算で計算することができます。

 

例えば、

 

11の二乗だったら、(^2は二乗という意味)

 

11^2 = (10+1)(10+1)

 

これを展開すると

 

= 10^2 + 2×10 + 1^2  

= 100 + 20 + 1  

= 121

 

12の二乗なら、

 

12^2 = (11+1)(11+1)

 

これを展開すると

 

= 11^2 + 2×11 + 1^2  

= 121 + 22 + 1  

= 144

 

となります。同様にして次の平方数を計算することができるので、一つ前の平方数と次の平方数には

 

(次の平方数)=(前の平方数)+2×(前の数)+1

 

という式が常に成り立ちます。

 

例えば、17の平方数が知りたければ

 

16の平方数 + 2×16 + 1

 

となるので

 

= 256 + 32 + 1  

= 289

 

となります。

 

余談として、

 

11×12などが出てきたときの計算方法:

 

これは11×(11+1)と同じなので

 

= 11^2 + 11×1  

= 121 + 11  

= 132

 

と計算するととても簡単です。平方数を覚えているとできることが増えるので、ぜひ平方数を覚えて計算を早くしてもらえたらと思います。